日差しが差し込む天窓

天窓の種類について


天窓は、建物の屋根に取り付けられた窓のことです。屋根から明かりを取り込むためのもので、一般的にサッシとガラスが一体となった製品のことを指します。天窓は採光や換気、排煙といった窓としての機能をもっています。天窓の種類、付けるメリット、デメリットなどを紹介していきます。


天窓の種類

種類は天窓製品を取り扱っているメーカーによってデザインや機能に多少の違いはありいますが、大きく分けて4種類になります。
「突き出し窓&電動開閉」天窓の上部側を軸にして、外側に押し出して開ける窓形状で、リモコンを用いて電動で開閉できる製品です。高い位置の天窓でも、簡単に開閉できます。
「突き出し窓&手動開閉」天窓の上部側を軸にして、外側に押し出して開ける窓形状です。開閉が手動になります。高い位置の天窓では開閉操作のために専用の長い棒を使用する必要があります。
「回転窓&手動開閉」中軸回転窓と言われる天窓の窓枠中央を軸に水平方向に回転して開閉する窓形状です。開閉は手動です。突き出し窓では難しい、窓の外側が拭きやすいというメリットがあります。
「FIX窓」開閉ができない、俗に言う「はめ殺し」の窓です。部品が少ないので価格が安く、不具合を起こしにくいというメリットがあります。風を通すことが出来ないというデメリットがあります。


天窓をつけるメリット・デメリット

天窓をつけるメリットとしては 「光を多く取り入れることができる」日中の自然の明るさ、太陽の直射日光、空の光り、反射光などが入り、気持ちの良い部屋になります。
「空が見えるので、開放感がある」よほどの住宅条件でない限り、真上は空いているので空を見ることができ、開放感が味わえます。
「風の通り道を作ることができる」空気の入れ替えの効率を上げることができます。上の方は空気が溜まりやすいので、天窓は換気にとても適しています。
反対にデメリットとしては 「暑い」光の取り入れとしてはメリットと同じですが、逆にそれはデメリットにもなりやすいです。太陽の光が強すぎたりすると、太陽熱を同時に室内に取り込むことになってしまうので、暑くなってしまいます。それを避ける為に、今はブラインドを付けるオプションがあったり、熱を反射させる素材を使うなど、最近の製品であれば暑さは感じにくくなっています。
「雨漏りしやすい」天窓を取り付けるときに、屋根に穴を開けているので、取り付けをしっかりしていないと雨漏りのリスクが増えます。施工不良による雨漏りが多いみたいです。今は以前と比べて雨漏りしないよう工夫した施工となっています。
「メンテナンスしにくい」天窓は高い位置にあるので、メンテナンスすることが難しいというデメリットがあります。窓の汚れなどが気になっても、手が届かないのであれば、業者を呼んで清掃してもらうのが一番安全で確実です。

オレンジ色の屋根に付いた天窓

素材の種類

ガラス素材でも、強化ガラスや複層ガラスなど汚れの付きにくいガラスもあります。サッシの素材もアルミ製や木製などがあります。合わせガラス、網目ガラスなどを取り入れることも可能です。自分の条件に合ったタイプを取り入れることが可能です。また専用の網戸やブラインド、スクリーンや遮光スクリーンなどもあります。


天窓の点検・交換・費用

天窓の寿命は15~30年と言われています20年を経過したくらいから交換を意識した方がよいでしょう。交換費用は相場として、15万円~になります。足場などを組まなくてはいけないので、その代金も別途かかります。また天窓の種類によって費用が異なってきます。30年以上の古い天窓ではメーカー部品そのものがもう無い場合もありますので、その場合は別の新しい天窓に交換となります。
点検に関しては、10年ごとに点検することが望ましいです。メーカーでの点検は有料となります。点検は目視だけではなく、窓枠自体を一度分解して防水加工を再度組み立てることを点検と言います。費用の相場としては、1台45000円~となります。メーカーによっては、2台目以降は値引きもあります。3台点検となる場合は、10万円~となります。
メーカーでの点検ではなく、屋根業者に点検を依頼する場合は、点検が異なります。その場での修理は行いませんが、屋根に上って天窓の状態を点検するところまでは「無料」で行っています。無料での点検をお願いしたいという人は屋根業者に依頼しましょう。施工実績が多いのか投稿数が多い街の屋根やさんには以前私もお世話になりました。 天窓工事なら街の屋根やさん横浜へ


まとめ

天窓の種類は4種類あります。種類としては少なく感じるかもしれませんが、ガラスやサッシの素材などで違いを出したりすることができます。天窓によって部屋を明るくしたり、風通しをよくしたりすることができます。自然の光、風で普段の生活の中に自然を感じることができるようになります。暑い空気は上に溜まりますので、天窓を開閉することにより熱中症対策にもなります。天窓をつけて一味違った生活をしてみてはいかがでしょうか。